Cabo San Lucas Story

地元系バーでやらかしすぎ！


毎日飲み歩いていると、色々な出会いがある。
大抵のメキシコ人は気さくですぐ仲良くなれるが、酔っぱらいは特に人なつこい。

この日も安いバーで飲んでいると、近くのテーブルに泥酔状態のしたおじさんがいた。
話しかけて来るのだが、何度も「フィリピン？コーリャ？」と聞く。
日本人だと言ってもすぐ忘れてしまうのだ。
お店の人も、「あー絡まれちゃった。。。」ってな顔をして苦笑している。
このおじさん、いつの間にかいなくなったと思ったら、よその店でピザを買ってきて
くれて私たちに食べろと言う。
なかなか気前がよいが、遠慮するなと言いながらチリソースをドバッとかけてくれる。
これは気前が良すぎる。。。とんでもない辛さだ。

そうこうしているうち、もう一人酔っぱらいが登場した。
このおじさんは昼間から道ばたで飲んでいたフィリップさんだ。
昼にあったとき、ちょっと空手の話をしたのをしっかり憶えていて、「おー日本人、
空手、空手。」と言いながらうれしそうだ。

私たちの仲間のアイチャンが酔った勢いで、空手のパフォーマンスをはじめたら、
一緒になって空手のまねを始めた。
誰かが「ブルースリー！」と言ったら、調子にのったアイチャンがブルースリーの
物まねを始めた。
これがなかなか似ていて笑える。メキシコ人もブルースリーは知っているらしく、
酔っぱらいだけで無く、店の授業員たちも集まって大うけしている。

先にピザをおごってくれたおじさんは、盛り上がった場の雰囲気に、俺も何かしな
ければと思ったのか、いきなりテーブルの間でバクテンをはじめた。
酔っているのにみごとなバクテンだ。

酔っぱらいの底力を見せつけられた一夜だった。



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